SFC版ドラクエ3 オープニングを掘り下げてみた
不朽の名作、ドラゴンクエスト3は実に様々なコンシューマ機でリメイク版として発売されている。発売された1986年から33年経過する今も、まだ愛され続けている作品だ。
各リメイク作品においてバランス調整や、仕様変更点、ユーザーを楽しませる為の追加要素が加えられているのは言うまでも無いが、特に分かりやすい部分且つ特徴的でもある、オープニングシーンについて今回は掘り下げて考えてみたい。
・初めに各発売時系列の整理
・追加オープニングムービーの内容
・視点
・初めに各発売時系列の整理
1988年2月10日
FC版ドラゴンクエスト3 発売
発売日は平日だったが、発売日前日には販売店の前に徹夜の行列ができた。
(この頃に徹夜でゲームを買う為に並ぶ事が取り沙汰される様になった)
都内家電量販店では前日から並んだ行列が最終的に1万人を超える長大な規模になる店もあり、テレビで大きく報道された。
当時の顧客ターゲットは勿論10代の子供。
徹夜したり、学校を無断欠席してまでソフトを買いに走る児童・生徒もおり、その補導が多発したほか、品切れで買えなかった少年らによる窃盗や恐喝などの犯罪も多発した。
この対策として、次作『ドラゴンクエストIV』以降のシリーズ本編については、発売日を学校の休みの日にしている。
また、一部の小売店が本作と人気のないソフトとの抱き合わせ販売を行ったことが問題化した。私の近くの街のおもちゃ屋も元祖西遊記スーパーモンキー大冒険というクソゲー中のクソゲーと抱き合わせで販売していたのを記憶しているが、今はそのおもちゃ屋は無い。
少し話をそれるが、大人気格闘ゲーム、バーチャファイター2も、バーチャコップもしくはデイトナUSAを抱き合わせで販売されていたロケーション店もあった。社会現象を巻き起こした側は黒でも白が通るという事か。
1992年3月
海外NES版 DragonWarrior3 発売
なんとオルテガが行方不明になるとされる問題の戦闘シーンがオープニングに追加されている。元祖国内版は非常にシンプルな、ブラックバックにお馴染みのフォントで唐突にぼうけんのしょを作成するところから開始するというのに、えらい違いである。
1996年12月6日
追加要素の多いSFC版、職業とうぞく、すごろく場、レアアイテムめがみのゆびわ、ムチやブーメランの追加もこのリメイク版からである。また待望のオープニングシーンが実装されており、今回の表題となっている。
2000年12月8日
SFC版をベースに作成されており、オープニングも移植。音源に限界は感じるものの、遜色の無い仕上がり。しかしキメラバグなどが発見されいささか残念ではある。
2001年7月18日
2011年9月15日
Wii版 ドラゴンクエスト1・2・3 発売
2014年9月25日
2017年8月24日
2019年9月27日
Switch版 ドラゴンクエスト3 発売
・追加オープニングムービーの内容
物語の始まりとなるアリアハンの朝、いよいよ勇者オルテガの旅立ちの日を迎えたところから始まる。
突然、家を訪れてきたのは武器屋と道具屋の両オーナー。
なんでも、街の住民みんなで、オルテガの送り出しの品として一点物の兜を送られた。
国中の期待を背負い旅立つ勇者オルテガ。
本来ならば、辿るべきであろう攻略ルートもかなり無視して進んでいる。オルテガほどの人物であるが故に簡略化が可能だったのであろう。
最大の見せ場である、ネクロゴンドの山奥・火山口での戦い。激闘の末相討ちとなり魔物と共に火口に落ちてしまった。
兼ねてより、ネクロゴンド火山口に向かった後消息不明となったオルテガの捜索団がアリアハンにて結成されていた。
ある日、夜更けのアリアハン城にて、捜索団の兵士の1人が調査報告にアリアハン王へ謁見。
火山頂上には、調査団のみでは到底たどり着けずオルテガ捜索を断念し戻ったのであった。またオルテガの遺品は見つける事が出来なかったと報告。
その報告は、オルテガ夫人とその息子(プレイヤー)の眼前で行われた。
アリアハン王玉座を下り夫人へ深々とお詫びする、しかし夫人は覚悟は出来ていたと毅然とした態度で応対する。
またオルテガの死を、誇らしく思うと王に伝える。
オルテガの死によって魔王に立ち向かえる勇者がこの世にいなくなったと絶望する王。
そこに夫人がとんでもない事を言い出す。
『この子がいます、勇者オルテガの血を引くこの子が』
『夫の遺志は、きっとこの子が継いでみせますわ!』
・視点
ゲームだから仕方ないのだが、正直ゾッとした。夫人は世界平和というより、仇討ちの感情の方が大きい、そりゃそうなんだけども。
旅立ちの朝も、勇者がもう少し大きくなるまで旅立ちを延期しろと、当日の朝に言っている。
勇者になる前から2人が一緒にいたか、どうかは定かでは無いが、自分が選んだのがオルテガである。
と、考えると現実世界の女性と非常に似通ったキャラ設定であり、製作者のキャラクターへの作り込み、感情の入れ方を感じた話であった。
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